(1) 小腸運動計測 消化管の検査には,内視鏡などを用いる形態検査の他に,運動状態を把握する機能検査があります. 消化管の中でも小腸は,口や肛門から奥深い所にあるため,様々な方法で運動計測が行われてきましたが,詳細な運動学は未だ解明されていません. そこで,バルーンカテーテルを用いた小腸運動計測法を考案し,小腸運動解明のための臨床計測などを行っています. 本テーマは, 消化管運動研究所 のテーマでもあります. |
小腸運動解明のための動物実験. |
(2) 板状部材のしゃくとり虫型変形を利用した超音波モータ 指も入らない狭小空間内では,市販されているモータを用いてロボットを製作することはできません. そこで,板状部材をしゃくとり虫形に変形させて駆動する新しい原理のモータを考案し, 実験装置を設計製作しながら,その駆動性能検証に関する研究開発を行っています. |
製作した実験装置. |
(3) 精密位置決め装置の制御 磁気記録分野や半導体検査装置などでは,ナノスケールでの超精密位置決め装置が必要とされています.そこで,秋田県産業技術センターと連携し,積層型圧電素子と変位拡大機構を組み合わせた精密位置決め装置の制御法に関する研究を行っています. |
精密位置決め装置の写真. |
(4) 超音波モータの制御と応用 超音波モータは,強磁場環境下で用いることができますが,摩擦駆動型のモータであるため,駆動時間が長くなるとその摩擦熱により速度特性が低下します.そこで,簡易な適応手法を導入した超音波モータの制御や,ロボットへの応用に関する研究などを行っています. |
超音波モータを用いた遠隔操縦ロボット. |
上記以外では,玉乗りロボットの開発なども行っています.詳細な研究内容のお問い合わせは,長縄まで.
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